〝天才〟三國シェフが熱い! TOKYO2020と食
【中高生記者による速報】
東京オリンピック・パラリンピックを目前に2月9日、中高生ジャーナリストによる「東京2020と食」取材会が東京・有明のパナソニックセンター東京で行われた。
フランス料理シェフの三國清三氏、日本ヴィーガンコミュニティの工藤柊氏、グリーンカルチャー株式会社の金田郷史氏をゲストに迎え、中高生約20名、企業関係者など約30名が参加し、ゲストの話に熱心に耳を傾け、「食の多様性」について考えを深めた。(鴨志田紘花)
◎普段と変わらない風味【雑感】
ベジタリアン,ヴィーガンやハラール食の試食会では,ひと目では私たちが普段見慣れている料理と変わらないような品々が振る舞われた。驚くことにどれをとってもそれぞれの料理の味わい風味がしっかりしていた。唐揚げは代替肉とは思えぬジューシーさがあり,ジャム付きのバゲットも一般の方でも何も知らされなければ気づかないようなクオリティでだった。日本でもこれらの料理が日常的に手に入る日が来ると良いと思う。(鈴木千章)
◎動物愛護など背景さまざま【解説】
〝ヴィーガン〟〝ベジタリアン〟―そんな言葉を聞いた時不思議な目で見られたりする。食べるものが限られてる。とマイナスな意見がでてくるかもしれない。動物愛護だけでなくアレルギーや環境問題、宗教など背景は様々。実際に試食をさせて頂くとメニューも豊富で物足りないという感覚もなかった。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020、多くの観光客が安心して過ごすにはよりヴィーガン、ベジタリアンを理解する人が増えることだ。(萩原果歩)
◎大きな受け皿つくる【解説】
日本はヴィーガンやベジタリアンへの対応が少ないです。想像してみて下さい。その理由は、動物の命を頂くということへの想像が足りていないからだと思いませんか。今回、金田さんが自分自身がペットとして動物を愛でているのに、料理として動物に疑問を感じたということを聞いて、自分がそれを考えることを避けていたのだと分かりました。食も文化も人も、一人一人みんな違うから、一般論をぶつけるだけでなく、もっとお互いを想像し合って、大きな受け皿をつくったら、よりよく東京2020でいろんな人を迎えられるのではないでしょうか。(會田もえ)
◎命頂いているから【サイド】
今までは肉、魚無しじゃ生きていけないという考えが常識だった。しかし、金田さんと工藤さんが私たちに動物を頂いていることを忘れないということを教えてくれた。命を頂いている、だからこそ食事の前の「いただきます」の感謝が大切だと思う。普段食べている肉、魚も同じように生きているものであり、植物も生きている。だから、肉、魚と同様、野菜の命を無駄にできないと思う。だからこそ私たち人間は動物も植物も生きやすい環境を守り抜く責任がある。(中田瑞歩)
◎天才料理の大魔神【サイド】
三國清三は本当に天才料理の大魔神です、お料理のこを話す目は、キラキラを通り越してギラギラ。「俺は、料理に自信があるんだ!」というオーラが半端ないですが、面白おかしい話術で会場に笑いの渦を巻き起こしていました。まじめなお人柄で、観客の信望や親しみを集めました。自分にはこれがある!というような自分だけの”オンリーワン”があるのは本当にすごいです。三國天才シェフ、本当にもう尊敬です。こんなに素晴らしいシェフいません!!(佐藤よし乃)
◎こんにちはビーガン!【サイド】
もし友達がヴィーガンになりたいと言った時、すぐに受け入れられる人は少なくないはず。私も、「OK!Helloヴィーガン!」とすぐに答えられない一人でした。しかし、実際にベジタリアンやヴィーガンの方々のお話を聞き、そして動物へのやさしい気持ちと環境への配慮からの選択でヴィーガンになったことを知れば、自分の中の偏見が消えてなくなるはずです。そうなれば、素直に「Helloヴィーガン」を受け入れることができるのではないでしょうか。(夏川佳楠)
◎パートタイムヴィ―ガンのすゝめ【解説】
パートタイム・ヴィーガンとは、ある特定のタイミングだけヴィーガンとして生活を送る活動だ。現代日本を生きる人々にとっては急に明日からヴィーガンとして生活するというのはハードルが高い。仕事の付き合いで食事に行くことも多いし、知識や準備のないまま急にヴィーガンになると体調を崩す原因にもなりかねない。そこでこのパートタイム・ヴィーガンだ。朝食だけ、曜日を決めるなど様々なやり方がある。あなたも無理の無い範囲で始めてみてはいかがでしょうか。(猿木優一郞)
◎もっと意識しなければ【解説】
「肉を食べる」この行為について深く考えたことがある人はどれくらいいるだろう。人間はこれまで数え切れないほどの肉を食してきた。それが良い事か悪い事なのか、それは個人の価値観によって変わるだろう。ただ、我々は命を頂いていることをもっと意識しなければならない。時には「肉を食べない」と行動に移すのもいい。ほんの少しの意識や行動でも、救われる命は確かにある。(菊地遼太)
- 地域 関東
- 都道府県 東京
- テーマ イベント
- 種類 イベント、食
- 期日 2020年2月9日(日)
- 場所 パナソニックセンター東京
- 所在地 東京都江東区